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コラム 201 | シンボル伐採 |
コラム 202 | 超猛暑 |
コラム 203 | 台風直撃 |
コラム 204 | 秋の気配 |
コラム 205 | ベトナムの棚田 |
コラム 206 | スポーツの秋 |
コラム 207 | 四国縦貫道吉野川大橋 |
コラム 208 | 時雨 |
コラム 209 | カモメ |
コラム 210 |
里主コラム 1~10 | 51~60 | 101~110 | 141~150 | 191~200 |
里主コラム 11~20 | 61~70 | 111~120 | 151~160 | |
里主コラム 21~30 | 71~80 | 121~120 | 161~170 | 211~220 |
里主コラム 31~40 | 81~90 | 121~130 | 171~180 | |
里主コラム 41~50 | 91~100 | 131~140 | 181~190 |
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シンボル伐採
お店を出して丁度40年の節目、直営店に植樹していた欅の木を伐採することとしました。
それと言うのも根が成長して花壇のコンクリートを倒し、20メートル以上離れた浄化槽に迄及んで清掃業者を泣かせる始末、お隣の会社の敷地も舗装が盛り上がりご迷惑をかける状態となり、思いあぐねた末に切り倒すことにしました。
会社を立ち上げてからずっと見守ってくれた欅の木、春は新緑が目を癒してくれ、夏は猛暑から社屋を木陰で守り、秋は紅葉と落ち葉が季節を楽しませてくれ、冬は枝幹の容姿を誇らしげに見せてその存在感を示していました。
命を絶つことへの供養と、感謝の念から庭師にお神酒でお祓いをお願いして、取り掛かって頂きました。 -
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シンボルの欅に心から御礼申し上げます。「有難うございました。」
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超猛暑
超猛暑と変則台風
今年の夏は世界的な異常気象となっています。 -
当地では先月末から7月9日まで10日間は雨が続き、それも集中豪雨が連日重なりましたから西日本各地で甚大な被害となり、復旧復興に向けて懸命に尽力されています。
一転して10日以降は猛暑続きで20日間一滴の雨も降らず、最高気温は連日35℃を超え、内37℃以上も数日記録しました。 -
この異常気象、因果関係は分かりませんが多量のCO2排出が関係しているとなると、生活スタイルを早急に見直す必要があると思います。
埼玉県熊谷市では41.1℃の日本観測史上最高を更新し、全国で熱中症による死亡が相次ぎ、気象庁は命の危険につながる高温注意報を発令しています。
アメリカでは52℃を記録、北欧でも30℃を超える猛暑続き、各国で山火事が多発、まさに灼熱の真夏と化して猛威を振るっています。
当然のことながら農作物には厳しすぎる気象条件となり、果実等は実が小さく、牛乳の出が悪くなる等、葉物野菜は高騰して消費者は財布の算段を強いられています。
追いかけるように台風12号がそれも東から西に進路をとる変則的な動きとなり、小笠原諸島から中部・近畿地方へ、その後四国・中国地方を縦断して九州へ進み、南西沖で停滞してから一回りして中国大陸に進み温帯低気圧になりました。
通常は沖縄地方から九州・四国方面へ東向きに進路をとるのですが、高気圧配置の関係から東から西向きに進むとあって、経験のない動きに各地で被害が出ています。
私の記憶では今までになかったコースだと思います。
台風一過、高温の日々がまた続き10日以上雨が降りません。予報では明後日に一雨有りそうですが、心配されることは水瓶のダムの貯水量で、農業用水が制限されると稲作に影響が及びますから、只、天に祈るばかりです。
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台風直撃
今年は台風の当たり年、例年の約2倍とあって農作物への被害がとても心配です。
おりしも、23日に20号が北上して徳島県南部へ上陸、直撃後徳島市を通過して兵庫県を縦断して日本海に入り、その後熱帯低気圧に変わりました。
上陸時は955hpa、最大風速45m、時速35kmで、台風としては中型でしようか。
それでも暴風雨はかなりなものですから、慣れているとはいっても大変です。
台風一過、家屋の被害や稲の被害が無いか調べましたが、大した被害もなく一安心した所です。
例年8月後半から9月にかけて西日本に上陸する台風が2~3個ありますが、今年は12号と20号がすでに上陸していますから、今後の本格的な台風シーズンはどうなることか、不安が募ります。
又、日本列島は地殻変動から太平洋プレート、フィリピン海プレートが毎年それぞれ8㎝、3~5㎝も沈み込んでいますから各地で頻繁に地震が発生し、特に南海地震、東南海地震の巨大地震が30年以内に発生する確率が極めて高いと専門家は警鐘を鳴らしています。
1946年の南海地震はMu8.4、徳島県南部を中心に大変な被害を受けました。100年に一度の頻度で発生していますから、毎年毎年その確率が高くなっている訳です。
その対策は膨大な予算が伴いますから、賄いきれるものではありません。
議論に終始していて実行が伴っていないのが現状です。
不安定に活動する列島に居する日本人は、自然の力には勝てないとどこか考えている節があって、八百万を神としているように伺えます。 -
台風前日の夕焼け
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秋の気配
9月も下旬を迎えて朝夕は少し秋の気配を感じます。
先日、空を見上げると鱗雲が表情を変えながらその兆しを見せていました。
時々刻々と変わる雲の表情を見ていると、明日はきっと雨。
「一雨一度」これから一雨ごとに気温が下がって過ごしやすくなります。
夕暮れ時もだんだん早くなって、やがて夜長の時節を迎えます。所が、厄介者の台風(24号)がゆっくりと北上して現在那覇の南西約100Km 付近まで来ていて、950Hpaで最大瞬間風速60m/sと大型で非常に強い勢力、先週20号が通過したばかりで、今回も進路はほぼ同じ予報が出ているので厳重注意が必要です。
明日30日は大しけで夜半から深夜にかけて通過予定、家、納屋、農機具類、圃場の管理等々台風に備えて大忙し、丁度、弥生紫が熟れかかっている時節なので、この時期に襲来されると被害甚大で、たまりません。
今後も25号、26号が発生して次々とやってくる予報が出ていますから、すべて上陸すると今年は 前回の2個と合わせて5個にもなる勘定で、台風の当たり年です。
運を天に任せるしか策が無いので、耐えるしかないですが・・・。
成るようにしかならないので、人災だけにはならない様に、用心・用心。
旅先の友人からベトナムの素晴らしい写真を頂戴しました。
それもハノイから3日がかりの山間僻地で、標高は1,000mくらいだそうです。
そこは昔ながらの米作りをしていて、次々と送られてくる見事な棚田風景を見ると、そのスケール感は日本のそれとは比較にならない規模と絶景が広がっていました。
雨量の多い地域で、「一目千両」を楽しむにはよほどの天候に恵まれなければならない条件が付きますから、大変なご苦労の末、貴重な写真を頂戴しました。
美しい棚田の全貌を見ようと思うと幾日も時間をかけてそのタイミングを待つ必要が有ります。最低でも1週間以上は必要でしよう。
その上、ホテルなどの宿もありませんから最悪の場合野宿覚悟で、それなりの装備と食料を仕込んでないと無理でしょう。また車が入らない危険な山岳道で泥濘の悪路、そこをバイクで乗り回す技量が備わっていなければ叶わないスポットです。
友人はベトナム通で知られ、ベトナム全土を津々浦々何度となくバイクで旅をしていますからこんな美しい風景を収めることが可能なわけです。
私には到底できない相談ですが・・・。
丁度、稲刈り時期で黄金に実った稲穂がとてもきれいに映っています。
稲刈りと脱穀、天日干し、すべては手作業です。しかも狭い段々畑ですから非効率で重労働を強いられます。
きっと何千年もの間このような暮らしを続けておられるのでしょう。
これからもっと標高の高いところは焼き畑農業でトウモロコシを栽培し、山の頂上付近まで植え付けされています。
やあ~。本当に素晴らしい風景をお送り頂いた友人に感謝し、心より御礼申し上げます。
無事に御帰国されることを祈っているところです。
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スポーツの秋
十月も後半を迎えて、ようやく秋らしくなって、猛暑から解放された感です。
梨、栗、柿、ミカン、葡萄、林檎、松茸、また秋刀魚、太刀魚、そしてサツマイモ、など一気に食卓の彩りが豊富になって新米の炊き立てに合わせ食欲がそそり、ダイエット中の人にとっては美味しい食材を前に努力を強いられる季節となりました。
田舎の野道で最近見かける光景にジョギングや散歩をされる方がずいぶんと増えてきたことです。
いでたちも有名ブランドのコスチュームを身にまとい、ドリンクや携帯、計器類の装着も完璧でプロ並みです。
なかには日本国中のマラソン大会に出場するのが趣味の方もおいでになります。
先日、山道を散歩していると猛烈な勢いで駆け抜けるマウンテンバイクの集団に遭遇しました。
中年から初老に差し掛かると思しき4人組の男性で、ツールドフランスを想起させられるような高級自転車に乗りお揃いのユニフォーム、きっといろんな大会に出られているのか、練習に余念がない様子でした。
高齢化成熟社会でスポーツに興じる高齢者人口が増々増加しプロとアマの境目が無いようなスポーツ用品や装具備品を使用されますから、成熟化した日本では数少ない成長産業の一つと言えるでしょう。
スポーツに興じる方と観戦される方、また双方OKの方と楽しみ方は色々ですが、観戦される方でも大谷翔平の二刀流を見る為だけにアメリカMLB観戦に出かけますし、錦織圭や大坂なおみの世界ツアー転戦を応援するために現地に赴く方も多く、その醍醐味の極め付きは、全米オープンで大坂なおみ選手が日本人初の優賞を成し遂げ、その快挙の場に立ち会ったラッキーな方です。きっとその感激は一生忘れることのできない体験となっていることでしょう。
サッカーのワールドカップ観戦なども熱狂的なサッカーファンにとってたまらない大会ですから時間を割いても現地に行きたい体験でしょう。
2020年開催の東京オリンピック・パラリンピックはその象徴的スポーツの祭典ですから世界各国から観戦に訪れ、開催当事国の国民もスポーツ観戦に多数お出かけになられると思います。
あらゆるスポーツが世界中で開催され、それを観戦するために時間を割き、スポーツを通じて出会った御縁から国際交流は一層進むことでしょう。
そんな時代にあって、田舎の山道でスポーツを楽しむ人々をそっと見守る山萩とススキの秋の装いを収めました。
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四国縦貫道吉野川大橋
久しぶりに吉野川の河口に行ってみました。
高知県を源流として徳島県に流れる194kmの一級河川で通称四国三郎と呼ばれ、河口幅は2380mもあり日本で2番目に広い河幅が有ります。
その河口付近南側に四国縦貫道の起点になる徳島東インターチェンジが出来る計画で、すでに吉野川を跨ぐ吉野川大橋(仮称)の11基からなる橋脚部分の基礎工事が姿を現しており、数年後には完成して日本最長級の連続箱桁橋になる予定です。対岸の河口北側には徳島ジャンクションが出来て、徳島空港線から鳴門インターそして淡路島へと結ぶ路線と徳島インターから池田、川之江方面に向かう路線にそれぞれ繫がり総延長441㎞の四国縦貫高速道路網の完成となります。 -
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一般道への取り合い工事も進んでいて、県南方面の阿南市に向かって橋脚の基礎工事が急ピッチで進んでいます。現場監督の方にお話を聞くと基礎部分で一番高い所は12mあり、その上に橋桁が乗って新町川河口を跨ぐ計画で、徳島と和歌山を結ぶ南海フェリーの港が新設橋の上流側に位置するために橋脚を高くしているそうです。その一番高い橋脚の一部(2基)の基礎工事に総勢40名もの方が働いていて、工事費が7億円程になるそうです。
県南、高知方面からの産業道路として関西方面(本州)に向かう重要な路線になると同時に、高知徳島両県の太平洋に面した各地域の観光開発にも大いに寄与するものと期待されています。
本当に開通が待ち遠しい限りです。
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時雨
11月も半ばを過ぎて向寒の時節となり、師走の忙しさが散見されます。
商店街はクリスマスの飾りつけで華やかになり、「平成」最後の年末を迎えることもあり、それにちなんだ催しも沢山組まれていて、お歳暮商戦真っ只中と言った感です。
最近の消費行動は携帯やPCで情報を集めて好みの商品や情報を入手する時代、ネット先進国のアメリカでは1/3以上が買い物は携帯やPCで済ませて、店に出向くことがだんだんと少なくなっています。やがて2/3が利用される時代が来ると予測されていますから、店売りはますます肩身の狭い思いをすることでしょう。
そんな流通戦争や町の喧騒からは無縁の生活をされた方に種田山頭火が居ます。
明治から昭和初期に生き人生後半になって得度され、全国を徒歩行脚して清貧に生きようと修行され、道すがら形式にとらわれない自由句を沢山詠まれた優れた俳人です。
「うしろすがたのしぐれてゆくか」の句は丁度こんな時節に読まれたものでしょうか。
旅の途中であちこちと寄り道し、また修行の旅に出る日々、道中で時雨に会って老いてゆく自分と季節を合わせ鏡のように心境を詠んでいます。先日散歩している途中丁度「しぐれ」に出会い、寒雨の曇天を虹帚で取り払ってくれているような気分になり、少し幸せな気分になりました。
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カモメ
冬空に群れがひと固まりになって千変万化の群景を作って雄大に飛び回っています。
観たところ千羽近くのカモメの群れです。(?)
徳島港周辺で寒風を突いて生きよいよく、数百メートル上空から海面すれすれまで上下左右自由自在に乱れることなく隊をなして飛び回っていて気持ちよさそうです。
鳶や鷹に襲われない様にすごい数の集団となって飛んでいるのでしょう。
一体何の目的で大変な数の鳥たちがここに集まって、こんな行動を採るのでしょうか?
餌を捕る訳でもなく只天空を飛遊して、ほんとに不思議な光景です。
話しが聞けるものなら聞いてみたいものです。
朝日に向けて羽を見せる鳥たちは鱗のようにキラキラと一羽一羽が白く輝き、蔭になっている鳥たちは各々の雄姿が勇ましく見えて迫力満点です。
全体を見るとまるで一羽の鳥か獣のように錯覚を覚えます。
魅了されて暫く見ていましたが、その数時間後には何処かに飛び去っていて一羽も見かけることが出来ませんでした。
一羽のカモメを見るのもいいですが、群れを見るのもまた素晴らしいものです。
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伊勢海老
2018年もあと少しとなりましたが我が家の年中行事で年末に伊勢海老を食べる習わしが有ります。
県南の阿部(あぶ)と言う海で捕れたものを頂きますが、昔は陸の孤島と言われ大変な僻地で、山が海に迫出していてウバメガシの灌木を縫うように山道の難所続きを超えて、やっとたどり着く小さな漁港で、数十世帯が暮らしています。
黒潮に洗われる海岸は海の生き物たちの宝庫です。
その中でも特に岩々の狭間に生息する伊勢海老は絶品です。数ある伊勢海老でもこの海で捕れたものは最高です。
40年余り前に食料品店を設計施工させて頂いたご縁からのお付き合いで、漁師兼食料品店の御主人に、いつもお願いして送ってもらっています。
仕掛けておいた網を闇夜に引き上げるのですが、それはそれは重労働です。
90歳を迎えた御主人はさすがに漁をすることを控えて、近所の漁師さんにお願いしているのですが皆さんご高齢になられて後継者不足の折からあと何年できるか分からないと釘を刺されています。
そんな訳で一期一会の心境で何回味わえるか分からない伊勢海老を堪能しながら、行く年が良い年であることを願って、暮れようとする平成の世を楽しんでおります。 -